みなさん、こんにちは。ミニマフローです。
お花のある暮らしっていいですよね!
そうですね!でも、正しくお世話できているのかイマイチ自信がなくて。。
おうち時間が長くなった昨今、”お花のある暮らし”に注目が集まっていますよね!
既に飾っているよ、という方もいらっしゃるかもしれません!
今回は、花屋でフローリストとして勤務していた私が、自宅でお花を飾る際に知っていると役立つコツやポイントをご紹介します!
- お花の正しいお世話の方法がわからない!
- 花瓶への上手な生け方を知りたい!
- 枯らさずに長持ちさせるにはどうしたらいいの?
など、初心者の方が知りたい、基本的なポイントについて、わかりやすく解説していきます!
必要な物・道具
まずは用意するものについてです。
- はさみ
- 花器・花瓶(コップ、ワインボトルなど代用品OK)
- (あれば)フローリストナイフ
はさみ
花専用のはさみは細い茎から太めの枝物までなんでも切れるので、持っておくと便利です。
坂源という老舗のはさみメーカーが大変有名で、プロ御用達!私も愛用しており、とてもオススメです!
各フラワーショップが特注でブランドロゴ入りのはさみを販売していたりするので、好きなお花屋さんがある方は探してみると良いかもしれません。
そんなにコストをかけられないという方は、100円ショップなどでも売られています!
ちなみに、あまり太い茎や枝でなければ、文房具用のハサミやキッチンバサミでも代用可能です。
いずれのはさみを使う場合も、茎の切り口に雑菌が繁殖すると、お花の劣化を早めますので、はさみは常に清潔に保ちましょう!
たまにアルコールで拭いて除菌してあげるといいですね!
花器・花瓶
そしてもちろん、花器・花瓶が必要です!
花器はお花屋さんや雑貨屋さんなどで購入可能です。
素敵な花器に出会うとついつい集めたくなっちゃうのよねー!
コップや空き瓶、ワインボトルなど、お家にあるものを使って自由に飾ってみるのも楽しいです。
透明の花器と色付きの花器、どっちがいいの?
透明の花器であれば、飾る花の色を選ばないので、初心者にも扱いやすいと思います。
どんな空間にも馴染み、花そのものをより引き立てるので、私は透明の花器が好きです!
一方、色付きの花器は、色合わせを楽しむことができます。花器そのものの美しさを鑑賞できるのも素敵です。また水の濁りが見えづらくなるので、お忙しい方やズボラさんには、メリットになるかもしれません。
どんな形を選べばいいの?
私のおすすめの形状は口の細いものです。
口が広いものは、ある程度の本数をまとめて入れないと、広がってしまって不恰好になります。
口の細い花器であれば、一輪や少ない本数でも見栄え良く飾ることができ、日常的に花を飾るハードルが下がると思います!
一輪だって、立派な花のある暮らし♪
フローリストナイフ
こちらは少し上級者向けになりますが、花材によっては、はさみで切るよりナイフでカットするのに向いている場合があります。
茎が柔らかく、はさみだと潰れてしまうようなお花や、水の吸い上げが悪く、なるべく茎の断面の表面積を広く取りたいお花などにはナイフを使います。
そのほか、枝物(木)を生ける際、表面の皮を剥いて、露出させたりするのにも使えます。
私たちフローリストがアレンジメントを作成する際には、主にナイフを使います!
ハサミで切るより素早く、茎の断面を広くできるからです。
重要ポイントとなる茎の断面の話は、後ほどしていきます!
私が使用しているのは、スイスのナイフメーカー「ビクトリノックス(Victorinox)」のフローリストナイフです。ナイフがない場合は、カッターでも代用可能です!
初心者でも素敵に飾れる花の選び方
道具を準備したら、さっそくお花屋さんへお花を買いに行きましょう。
どんな花を選んだら良いかわからないという方のために、初心者でも素敵に飾れる、オススメのお花の選び方をご紹介します!
- 初心者にオススメの方法は、花材を1種類に絞って、まとまった量を生ける
- 慣れてきたら、花とグリーン花材を合わせてみる
花材を1種類に絞って、まとまった量を生ける
1種類のお花だけを、ある程度まとまった量で、1つの花器に生けると、シンプルではありますが、とてもモダンな印象になります。
組み合わせを考えなくても、格好がつくので、オススメです。
花とグリーン花材を合わせる
慣れてきたら、花だけではなく、グリーンの花材も一緒に生けると、爽やかな印象を楽しめます。
グリーンの花材は、基本的にどんな色のお花とも合いますので、組み合わせ方は自由自在です!
また、一般的に持ちが良いので、コスパもバッチリです!
生け方のコツ3選
道具とお花が揃ったら、いよいよお花を生けてみましょう!
素敵に生けるコツは以下の3ポイントです!
- 花器の高さ:花の長さ=1:2〜2.5
- 花器の中の葉は全てさばく
- スパイラルに組む
順番に説明していきます。
花器の高さ:花の長さ=1:2〜2.5
花器の高さを1とした時、花の背丈をその倍から〜2.5倍くらいにするとバランスよく飾れます。
思ったより長めですね!
お花屋さんで花を購入する際に、
「長さはどうしますか?」と聞かれると思いますので、
「長さを残してください!」と伝えると良いです!
ある程度、長い状態で持ち帰り、
飾る花器の高さに合わせて、自宅で切る方が素敵に生けることができます!
大は小を兼ねますね!
花器の中の葉は全てさばく
二つ目のポイントは、花器の内側に入る部分の葉っぱは全て取り去るということです。
まず、大前提として、花を生ける上で、皆さんに覚えておいてほしいことは、
水に浸かる部分の葉っぱは全て取るということです!!
これは絶対のルールです!
バクテリアが発生し、花の劣化につながります。水が濁ったり、臭くなったりしてきます。
さらに、水に浸からない部分に関しても、花器の中に収まる部分の葉っぱは取ることをオススメします。
そうすることで、野暮ったくならず、スッキリと洗練された飾り方ができます。
葉っぱを余計に残すと、葉っぱの表面から、水分が蒸散してしまったり、花ではなく葉っぱの方に養分が使われ、花の元気や美しさが損なわれてしまったりします。花器の内側の葉っぱは全て取ってしまう方が良いです!
花器の外に出た部分の葉っぱを残すのはいいですよ◎見栄え的にもgoodです!
スパイラルに組む
複数の本数を花器に入れる際、茎同士をスパイラル(らせん状)に組むと、見た目に美しく、絡まりも防げます。
スパイラルに組むためには、少しコツが要りますが、これができるようになると、グンとレベルアップです!
フローリストになって、最初に通る関門が「スパイラルに組めるようになること」と言ってもいいくらい、花屋にとっては基本中の基本、且つ、避けては通れない、必須スキルなのです。花器に生ける時だけでなく、ブーケを組む際にも、全てスパイラルで組んでいます!
花屋の見習い期間は、自然にスパイラルに組めるようになるまで何度も何度も練習するんですよ!
初めは難しいかもしれませんが、花屋になった気持ちで、ぜひトライしてみてください!
長持ちさせるコツ5選
最後に、お花を長持ちさせるコツについて、ご紹介します!
- 水換えを頻繁に行う
- 水換えの際に茎を切り戻す
- 水に浸かる部分の葉は全て取る
- 漂白ハイターを数滴入れる
- 日なたを避け、涼しいところに飾る
水換えを頻繁に行う
花器のお水の交換はとても重要です。
できれば、毎日換えてあげることが理想ですが、毎日が難しいという方は3日に一度でも構いません。
水換えをしないと、水が濁ってきます。
水の濁りは、バクテリアが繁殖している証拠。腐って悪臭がしてきたりしますので、そうなる前にこまめにお水を換えてあげてください。
水換えの際に茎を切り戻す
水換えをする際には、ついでに茎を8ミリ〜1センチ程度、切ってあげてください。そのことを「切り戻し」と言います。
ご存知の通り、お花は茎を通してお水を吸っています。茎はストローのようなものだとイメージしてください。
水に浸かっている断面の部分は、どうしても雑菌が付着したり、空気が入ってしまったりして、時間が経つと、お花は水を吸い上げる力が弱くなってしまいます。
そこで、茎を少し「切り戻し」てあげることで、切り口をリセットすることができます。
茎を切り戻す際に気をつけるポイントが2点あります。
・よく切れるはさみで、スパッと切る
・茎を斜めに切る
1つ目のポイントは、よく切れるはさみを使って、スパッと切り落とすことです。
そうすることで、茎の断面を壊さずに、水を吸い上げやすい状態にすることができます。
2つ目のポイントは、茎の断面を斜めに切ることです。
先程、フローリストナイフの項でも少し説明したのですが、
茎の断面を斜めに切ると、真横に切った時よりも、断面の表面積が大きくなり、お花がより水を吸い上げやすくなるのです。
必ずしも斜めにしなくてはいけないわけではありませんが、お花の持ちが変わってくるので、ぜひやってみてください。
ちなみに、フローリストナイフを使って、茎を削ぐように切り落とすと、断面の表面積をより広くすることができ、花の水の吸い上げを更に良くすることができます。
フローリストがアレンジを作る際、ナイフを使うのは、茎の断面の大きさが、水の吸い上げに影響し、お花の持ちそのものに関わってくるからなんです!
水に浸かる部分の葉は全て取る
こちらは先程、飾り方のパートで詳しく説明した通りです。
葉が水に浸かっていると、バクテリアが発生し、お花の劣化を早めますので、キレイに取り去りましょう。
葉っぱは、生えている流れに逆らって、手で摘んだり、引いたりすると簡単に取れます。
漂白ハイターを数滴入れる
驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、
漂白ハイター(キッチンハイターやカビハイターなど)を数滴入れるのも、バクテリアの発生を抑制できるので、有効です!
ただし、入れ過ぎには注意してください。数滴で大丈夫です!
日なたを避け、涼しいところに飾る
飾る場所もお花の持ちに関係します。
日光に当てた方がいいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に切り花に関しては、日なたを避け、なるべく涼しいところに飾る方が長持ちします。
お花屋さんで、キーパーという大きな冷蔵庫を見たことがあるのではないでしょうか?
冷蔵庫の中で、設定温度10℃くらいの環境で保管することによって、開花が進まないように管理しているのです。
(※熱帯系の花など、涼しい場所が苦手なお花もあります。)
お花は暖かい環境では、開花がどんどん進み、楽しめる期間が短くなってしまったり、水をうまく吸い上げられず、グッタリとした状態になってしまったりします。
その状態のことを、「水が下がる」と言います。
首がだらんと垂れてしまったり、グッタリしている状態は、枯れてしまったわけではなく、お花がお水を必要としている状態です。
お花の水が下がって、元気がなくなってしまったらどうすればいいですか?
自宅で飾っている際に、水が下がってしまった場合は、以下の方法を試してみてください。
- 首がまっすぐなるように整えてから、新聞紙や不要紙などで、少しキツめに包んで、テープで止める
- その状態で、茎を斜めに切り戻す
- 汲みたての清潔な水の中に入れる
- 涼しいところで保管する
垂れてしまった首を支えるギプスのようなイメージですね!
巻き付ける
新鮮で綺麗な水に入れる
以上です。この方法で、水の下がった状態から、「水の揚がった」状態へ復活する可能性がありますので、ぜひやってみてください。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
さっそくお花を飾りたい気持ちになってきましたか?
今回まとめたコツを掴めば、お花を長く美しく楽しむことができますので、ぜひ挑戦してみてください。
ミニマリストのものの少ないお部屋には、お花が映えること間違いなしです!
皆さんもお部屋にお花を飾って、植物が持つヒーリング効果を感じてみてください。
何かご質問があれば、私が分かる範囲で個別にご回答いたしますので、コメント欄からお気軽にどうぞ!
それでは、本日はここまで。以上、ミニマフローでした!
今日も凡事徹底でいきましょう!
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