皆さんこんにちは、ミニマフローです。
最近、SNSでドウダンツツジを飾っているオシャレなお部屋をよく見かけますよね。
「#ドウダンツツジのある暮らし」 なんていうハッシュタグもありましたよ!
今回は、Instagramのオシャレな部屋には必ず飾られているといっても過言ではない、ドウダンツツジについて、そもそもどんな植物なのか、花瓶への生け方や、お世話のコツ、手に入れる方法も含め、現役花屋のミニマフローがわかりやすく解説します!
ドウダンツツジは、インテリアグリーンとして、初心者の方でも、簡単に飾ることができます。
ぜひこの記事を最後まで読み、ドウダンツツジを生活に取り入れるヒントにしてみてください。
ドウダンツツジは初夏が旬
皆さんは初夏の訪れをどんな時に感じますか?
花屋で働いていると、入荷するお花たちが常に季節の移ろいを教えてくれますが、
初夏の訪れを教えてくれる植物の代表格が、今回のテーマ【ドウダンツツジ】です!
「ドウダンツツジが入ってきたら、夏の始まりだよ。」
花屋の新人時代に上司が教えてくれたのが、今も印象に残っています。
一年中手に入る植物ではないので、ぜひ旬の今の時期に購入して、お部屋で爽やかな季節感を楽しみましょう!
ドウダンツツジってどんな植物?
まずは、ドウダンツツジという植物について簡単にご紹介します!
名前 | ドウダンツツジ |
英名・別名 | ・灯台躑躅 ・満天星(マンテンセイ) |
学名 | nkianthus perulatus |
分類 | ツツジ科ドウダンツツジ属 |
原産地 | 日本 |
開花期 | 4月中旬~5月上旬 |
花言葉 | ・節制 ・上品 |
切り花価格帯 | 1m以下:300~1000円 2m:~8,000円 3m:10,000円~ |
原産地が日本ってなんだかいいですね♪
もともとは日本の山に自生する木で、庭木や街路樹としてもポピュラーです。
秋には美しい紅葉を楽しむこともできますが、切り花としては、初夏~夏にかけて出回る、みずみずしい新緑の枝物が一般的で、持ちも良いです。
春の新芽の時期には、スズランのような白いつぼ型の小花が咲きます。
ドウダンツツジの花器への生け方・育て方・お世話のコツ<7選>
次に、実際にドウダンツツジを花器に生ける方法やお世話のコツなどをお伝えしていきます。
そもそも本来、土に生えている木を水で育てられるの?
この質問は、花屋で働いていると、お客様から意外とよく受ける質問です。
お花を花瓶に飾るのと同じですよ。
厳密には、そこから成長するわけではないので、“育てる”という表現が正しいかはわかりませんが、お花を花瓶に飾るのと同じ感覚で、木(枝物)も水に生けて楽しむことができます!
ドウダンツツジを花器へ生ける際のコツは全部で7つあります。
それでは、ひとつひとつ丁寧に説明していきます!
飾る花器の選び方
ドウダンツツジをはじめとする枝物を生ける際には、以下のような花器を選びましょう。
・安定性がある花器
・なるべく重さのある花器
・枝の長さの1/3~1/2くらいの高さがある花器
枝物は普通のお花よりも重さがあり、背丈も高い場合がほとんどです。また枝が左右に伸びていたりして、バランスを崩しやすいです。
花器ごと倒れてしまう可能性もあり、大変危険ですので、上記の点を念頭に、花器を選びましょう!
水の量は多めにする
水の量は多めで大丈夫です!理由は以下の2点です。
理由1:枝物は水をよく吸うため
理由2:花器が倒れるのを防ぐため(水の重さで花器を安定させる)
根元の茶色い皮をナイフやカッターで削ぐ
水に浸かる部分の表面積を広くしてあげることで、植物は水を吸い上げやすくなります。
ナイフやカッターなどを使用して、枝の表面の茶色い皮を削ぐようにして剥き、なるべく露出させてあげましょう。
私が使用しているのは、スイスのナイフメーカー「ビクトリノックス(Victorinox)」のフローリストナイフです。ナイフがない場合は、カッターなどでも代用可能です!
根元を十字に枝割りする
もし可能であれば、花ばさみや枝切りばさみを使って、枝の根元のあたりを縦横十字に切り込みを入れてあげましょう。この作業を「枝割り」と言い、ドウダンツツジに限らず、表皮が固く、水を吸い上げにくい、あらゆる枝物を生ける際に有効です!
ただ、枝があまりにも太い場合などは無理にやらなくても大丈夫です。
私が愛用する花はさみは日本の老舗はさみメーカー「坂源」さんのはさみです。プロ御用達です。
また、花はさみでも切れない、太い枝を切る場合には、枝切りばさみがあると便利です。
私が職場で愛用しているものを掲載しておきます。持ち手がホワイトなのでゴツさがなく、スタイリッシュで気に入っています!太い木の枝が面白いほど軽い力で切り落とせます。
2~3日ごとに水を替え、その際、数滴のハイターを入れる
ドウダンツツジが出回る時期は、気温が高くなり、水がいたみやすい季節です。
更に、安定性を確保するため、水を多めに入れるので、どうしても水が汚れやすいです。
水は新鮮で、きれいであることが一番ですので、水替えはなるべく頻繁に、できれば、2~3日ごとに行いましょう。
その際、キッチンハイターやカビハイターなどを水の中に数滴垂らすと、バクテリアの発生を抑制できるのでオススメです。
水の中にバクテリアが発生すると、水が濁ったり、臭くなったりして、植物の劣化を早めます。
あくまでも数滴で大丈夫ですので、入れすぎにはご注意ください。
また、水替えの際に、水に浸かっている部分の枝を触ってみて、もしぬめりがあるようなら、よくこすり洗いをして、綺麗にしてあげてください。
痛んだ葉や枝は取る
変色した葉や枯れてチリチリになった葉はつまんで取ったり、はさみで切り落としたりして、こまめにメンテナンスしてあげましょう。
そういった部分は取り除いてしまうことで、水分や養分を無駄に消耗させることなく、元気な枝の方に行き渡らせることができます。
直射日光の当たる場所・冷房が直撃する場所を避ける
人間にとって避けたい環境は、ドウダンツツジにとっても避けたい環境なのです。
木だから日光に当ててあげた方が良さそう、と思うかもしれませんが、急激な温度変化が植物にとってダメージになりますので、避けましょう。クーラーが当たる場所も同様です。
おうちで植物を飾る際の基本的なポイントについては、以下の記事に詳しくまとめてありますので、あわせてご覧ください。
ドウダンツツジはどのくらい長持ちする?
枝物全般に言えることですが、切り花に比べ、持ちがよく、長く飾れるのが魅力のひとつです。
ドウダンツツジの場合、旬の5月下旬から夏の時期に入手したものであれば、2週間~1か月ほどは楽しむことができます。
出回り始めたばかりの若葉のものや、逆に紅葉が近い秋口のものは持ちが短くなるので、旬の時期に逃さず手に入れることがポイントです!
ドウダンツツジはどこで手に入る?
みんな、ドウダンツツジをどこで買っているんでしょうか?
・花屋・ホームセンター・スーパー・道の駅などの実店舗で購入
・オンラインで購入
ドウダンツツジは、旬の時期であれば、町のお花屋さんやホームセンターなど、生花の取り扱いのある場所で気軽に手に入ります。
実店舗で買うメリットとしては、実際に手に取って好きな枝を選ぶことができ、お部屋に合わせたサイズ感も確認しやすいです。
また1本単位で購入することができるのも魅力的です。
一方、近くにそういったお店がないという場合は、オンラインでも販売されています。
持ち運ぶ手間もなく、自宅に届けてくれるので、大変便利です。
デメリットとしては、本数が5本単位など、バラ売りをしていないケースが多いようですが、ワンクリックで欲しい植物が手に入るのはとてもありがたいですね。
日本最大級の花材通販サイト「はなどんや」のサイトを貼っておくので、よろしければ、ご参考にどうぞ。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
今回は、鮮やかなグリーンの葉がなんとも爽やかなドウダンツツジ、その特徴や扱い方などについて、お伝えしてきました。
ドウダンツツジは、お部屋に飾るインテリアグリーンとしてのみならず、初夏シーズンのウェディング装花でも、大変人気の高い花材なんですよ。
私は、光に当たって、裏側から透けて見えた様子が大好きです。↓↓
葉と葉が重なり合って、濃い緑になっている部分とのコントラストがなんとも素敵ですよね。
お部屋にグリーンがあるだけで、気持ちが和んだり、リラックスできたりします。私たちも動物なんだな、ってふと思います。
一般的なお部屋に飾るようなサイズであれば、お値段もそれほど高くなく、持ちの良いドウダンツツジはコスパもばっちりです。
今が旬です!ぜひぜひお花屋さんをのぞいてみてください。
それでは、本日はここまで。お読みいただき、ありがとうございました。
今日も凡事徹底で行きましょう♪
(今回のサムネイル画像は@_yuu_homeさんのInstagramより使用の許可を頂いております。素敵なお写真をありがとうございました!)
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