子なしだけど、正社員を辞めてパートタイマーになった私が働き方について語りたいこと

仕事・働き方

こんにちは、ミニマフローです。

今回は、雇用形態を正社員からパートタイマーに転向した私が、その決心に至るまで経緯や、働くことに対して漠然と抱いていた違和感などについて、徒然なるままに綴っていこうと思います。

次回の記事では、パートタイマーになってからの収入面、生活面、心境面での具体的な変化や、そのメリット・デメリットなどについて書いていきますので、そちらも併せてご覧ください。

それではさっそく、語って参ります。熱量が高いので、ちょっと長くなりますが、どうかお付き合いくださると幸いです。

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子なしパートタイマー

パートタイマーというと、一般に主婦の方が、お子さんが学校に行っている合間に働く場合や、お子さんが大きくなり、ある程度手が離れたタイミングで、仕事復帰される場合など、お子さんがいるケースが多いのではないでしょうか。

ところが、私たち夫婦には現在子供はおらず、夫婦二人暮らしです。

それでも私は、正社員という”安定した地位”を手放し、パートタイマーを選びました。

その経緯について説明いたします。

正社員時代の働き方

私が勤める花屋では「みなし残業制(固定残業代制)」という制度が採用されています。

一定時間分の残業代があらかじめ基本給に組み込まれているというものです。(私の会社の場合は40時間分です。)

繁忙期と閑散期がはっきりと分かれている花屋業界では、通常の残業代の仕組みだと、月によって収入にムラができてしまうため、そのムラをならして、従業員の収入を安定させる、というのが会社側の言い分なのですが、、、

従業員的には

残業のモチベがゼロになる悪魔の制度だと思っています。

だって、(一定時間を超えるまでは)何時間残業しても給与が一切変わらないんですよ!

更には、残業代があらかじめ基本給に組み込まれているのだから、“残業して当然”という意識が会社や上司の中にできあがります。怖

この令和の世の中に。なんということでしょう。。涙

こんなことを言うとお叱りの言葉が飛んできそうですが、

私はなるべくなら働きたくない。笑

仕事はあくまでお金を稼ぐ手段という認識が強く、

ワークとライフのバランスを崩してまで働くことは私にとってストレスでしかありません。

理想はワーク:ライフ=3:7

しかし、正社員として花屋で働いていると、

いつのまにか私のワークライフバランスは

ワーク:ライフ=8:2

くらいになっていました。

シフトによって早番だったり遅番だったりと不規則な生活。一日中立ちっぱなしで、寒くて、重くて…の過酷な労働環境。家に帰って家事をする気力も体力も残っておらず、大好きなはずのお家が荒れていくのを見るだけで、精神的にストレスでした。

更に、基本的に連休がなく、2連休ですら取れたのは年に数回でした。休みの日は溜まった家事に追われてあっという間に夕方になって、翌日の仕事に備えて寝るだけ。そんな感じでした。

カレンダー通り土日祝休みの夫とは、なかなか休みが合わず、夫のことをほったらかしにしている感覚も、自分自身を苦しめました。

年末年始も、元旦以外はお店が営業しているので、離れて暮らす実家の家族に顔を見せにいくのも難しい状況でした。

そんな状況でも、数年は夢中で走り続けました。お花が大好きな気持ちだけで頑張れたし、忙しい日々の中、深く考える暇もなく、あっという間に毎日が過ぎていきました。

転機は母の癌

ところが、そんな矢先、大好きな母の癌が発覚しました。急遽手術が決まり、上司に無理を言ってシフトを変更してもらい、なんとか病院に駆けつけることができました。手術は無事に成功したものの、私は脳天を撃ち抜かれたように大きなショックを受けました。

大好きな母との時間は無限じゃない。

人生には残り時間があるんだ。

身のまわりの大切な人をもっと大切にしたい。

そんな当たり前のことを気付かせてくれるきっかけになりました。

ミニマリスト的価値観が背中を押してくれた

パートタイマーになる上で、もうひとつ大きな後押しになったのは、

ミニマリストを目指し始めたことでした。

身のまわりのモノやコトの断捨離を進める中で、

自分にとって本当に必要なものだけを残し、そうでないものを手放す作業にずいぶん慣れてきていました。

手放すのは物理的な物に限らず、時には行動や考え方さえも、よりシンプルに、より効率的に変えていくようになりました。

そうすることで、自分が本当にやりたいことが自分の中で明確になり、それに集中できるようになっていきました。

その結果、自分の本音が心の底から込み上げてきたのです。

私が求めているのは、今の仕事中心の暮らしじゃない

たしかにお花の仕事は楽しい。

でも、大切な家族との時間や、日々の丁寧な暮らしを犠牲にしてまで、やりたいことではない。

そして、ついに結論が出せたのです。

もうそんなに働かなくていい。

働く時間を意識的にセーブして、自分の本当に大切にしたいことをもっとちゃんと大切にしよう。

お金と引き換えに、自由な時間と心のゆとりを手に入れる

パートタイマーになるからには、お給料がかなり減ることは覚悟の上でした。

それでも、自分にとってお金よりも大切なものは明確で、それを優先したい気持ちが勝りました。

そして、私はパートタイマーになりました。

大人は定年までずっと働き続けないといけないの?

私が以前からずっと抱いていた違和感。それは、一度働き始めたら、定年まで働き続けることが大人として果たすべき“義務”かのようになっている世の中の通念です。

「大人になる」とは、「定年まで続くつらい労働を、仕方ないものとして諦めて受け入れる」こと。

そんな風に子供の頃から感じていました。

しかし、そんな考えに捉われる必要がないと最初に気付かせてくれたのが、

ちきりんさんの未来の働き方を考えようという本です。

この本は私の人生を変えた一冊です。

人生はもっと柔軟にデザインされていい。

盲目的にただ働き続けるのではなく、自分の人生やキャリアをもっと自分の意思で自由自在に決めていい。

その内容に、目からウロコ。

それまで「働く」ことに対して、漠然と抱いていた違和感が解消され、

もっとポジティブに、野心的に自分の仕事や人生のことを考えられるようになりました。

正社員の方が良いという社会的プレッシャー

世の中では、「正社員こそが、ちゃんとした社会人であり、パートやアルバイトはニート」。

そんな風潮があるように感じます。

でも、その考え方ってそろそろ改めても良いのではないでしょうか?

これからの人生100年時代、人々の寿命は益々伸び、一生のうちで働く期間がかつてないほどに長くなっていきます。60歳の定年後、悠々自適な老後生活、、、とはいかない世の中に、既になってきています。「心身ともに健康で、いかに長く働けるか」に人生がかかっているとも言えます。

このあたりの問題提起と、その対応策について、大変詳しく、わかりやすく書かれているのが、以下のベストセラー、リンダ・グラットンさんの『LIFE SHIFT』です。

まだ読まれてないという方は、一読の価値ありです。人生観・仕事観が変わります!本当です!

長く険しいこれからの時代、それこそ70歳や80歳まで一生正社員でい続けるなんて、不可能だと思いませんか。

実を言うと、私も、本当にパートタイマーになっていいのか、不安に思う気持ちはありました。

周りの友人を見渡しても、産休・育休中の友人はあれ、パートタイムで働いている友人はいません。まして、子なしではなおさらです。

パートタイマーになったと言ったら人にどう思われるだろうか

正社員と違って、下に見られるのではないだろうか

そんな心配がなかったとは言えません。

でも、そんな風に考えてしまうこと自体がもう時代錯誤的な発想なのだと思います。

日本の働き方の常識は海外の非常識!?

一歩日本の外に出てみれば、海外ではもっと多様な働き方が浸透している国がたくさんあります。フルタイム勤務が当然とは限らず、ライフステージに応じて、フルタイムやパートタイムを選択をして、持続可能なキャリアを歩んでいくことができます。フルタイムとパートタイムの間を行き来する障壁が、日本と違って低いのです。

日本人も正社員であることに固執するのではなく、もっと肩の力を抜いて、多様な働き方を認める世の中になればいいのに、と強く願います。それはもちろん女性に限らず、男性も。全ての人が偏見なく、多様な働き方を自由に選択できる世の中になってほしいと思います。

というか、そうならないと、長い人生、途中で疲れ果ててしまいます。

そう、日本人は頑張り過ぎている

もっと自分を、そして身のまわりの大切な人を、大事にする時間が必要です。

まとめ

以上、私が正社員を辞め、パートタイマーになった経緯や、働き方について思うことなど、つらつらと書いてまいりました。

最終的には随分、大それた話になりましたが、

一人一人の働き方の意識の変化が、未来の働き方のスタンダードを変えていくものだと信じています。

ここまでお読みくださった皆様、誠にありがとうございます。

次回は実際にパートタイマーになってからの収入面、生活面、心境面での変化や、そのメリット・デメリットなどについて書いていきます。

そちらもどうぞお楽しみに。

それでは皆様、どうもありがとうございました。ミニマフローでした!

今日も凡事徹底でいきましょう!

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